原油価格の長期的な高止まり見通しを背景に米長期金利が一段高となり、ドル円は口先介入の影響を受けつつも底堅さを保つ展開が見込まれている。
昨日、トランプ大統領がイランからの和平案を拒否したことによりホルムズ海峡の開放は中間選挙後まで遠のくとの見方が広がり、原油価格が上昇した。それに伴い市場ではインフレ懸念がくすぶり、金利の動向に影響を及ぼした。
米国の長期金利は10年物で5.27%台まで上昇した。これに対し当時は住宅バブル対策として利上げモードが続き、連邦準備制度理事会(FED)の政策金利は5.25%まで引き上げられていた時期でもある。
短期金利を政策で引き上げているにもかかわらず、長期金利がそれ以上に上がらない逆イールドの状態が見られた。グリーンスパン元議長は当時「長期金利のなぞ」と表現したとされる。
現時点でもドル金利の先高観には口先介入の効果が薄いと見られ、ドル円はドル金利に合わせる形で底堅い展開が続くとの見方が示されている。引き続き押し目買いが入る場面が想定される。
円相場には日銀の介入だけでなく財務省の対応も影響を及ぼすとの指摘があり、追加利上げが円相場に直接的な効果を及ぼさない可能性があるとの見解もある。読者は為替の動向と金融当局の発言動向に注目したい。