東京市場でドル円は157円台前半に膠着。原油高がドルを支える一方、日米協調介入への警戒が続き、片山財務相の発言も相場の動きを左右した。
29日午後の東京外国為替市場において、ドル円は1ドル=157円台前半で前日終盤とほぼ同水準で推移した。原油価格の高止まりと米国の早期利上げ観測がドルを下支えする一方、日米の円安是正に向けた協調姿勢が上値を抑え、終日一進一退となった。
午前中には片山さつき財務相が円の過小評価は問題との認識を示し、ドルは157円20銭付近まで下落する場面があった。その後は157円半ばへ推移し、日銀短観や米重要指標の発表を見極めたいとの慎重姿勢が市場には広がった。SMBC日興証券のストラテジストは、円安が進んでも協調介入が現実化するまでの間は158〜159円を上限としつつ方向性を探るとの見方を示した。
ユーロは対ドル・対円で軟化の動き。市場関係者は原油高が日本の取引条件を悪化させ、円売り圧力につながりやすいとの見方を持つ一方、日米財務当局の緊密な意思疎通が投機的円売りを抑制する要因にもなっている。今後は日銀短観や米雇用関連指標の発表を前に、方向感に欠く展開がしばらく続く可能性が高い。