9月29日、日本国内の注文処理や出荷、顧客コールセンターに障害が発生したアサヒグループホールディングスの事例で、後にランサムウェア集団Qilinが流出データを公表した。流出は約9,323件、約27GBと主張される。
9月29日、アサヒグループホールディングスが日本国内で注文処理・出荷業務・顧客コールセンターに影響が出たと確認した。発表時点では個人情報漏洩の証拠は未確認とされていたが、その後、攻撃を主導したランサムウェア集団「Qilin」がデータを公開したことが報じられている。流出データは合計で9,323件、約27GBに上るとされる。
公開されたファイルには財務記録、身分証のコピー、契約書、税関連書類、事業予測などの機密情報が含まれていると伝えられ、業務停止による損失に加え法的リスクの可能性も指摘されている。
アクロニス脅威リサーチユニット(TRU)のテクノロジーダイレクターは、これまでのサイバーリスク認識とBCPの重要性が現場で問われる事例だとコメント。現時点で侵害手法は特定されていないが、フィッシングや認証情報窃取、未修正脆弱性の悪用などが想定されるとしている。多層防御と平時の対応体制整備が不可欠とされ、今回の件は多層的なセキュリティ対策の重要性を改めて示すとまとめられている。