リプロセルは再生医療分野のiPS細胞関連技術を軸に研究支援とメディカルの2事業を展開。海外拠点を活用したグローバル展開と、3つのパイプラインを核とした上市を目指す開発を進めている。
リプロセルは創業2003年以来、iPS細胞技術を基盤に研究支援事業とメディカル事業の2本柱で展開してきた。ES細胞技術の蓄積を活かし、研究用試薬や創薬支援を提供しつつ、神経・心筋などの細胞製品の商業化を目指す構えを取っている。上場は2013年のジャスダック市場(現グロース)で、再生医療推進法の整備を機に製品上市の土台を固めた。
「ステムカイマル」を皮切りにした3本のパイプラインを中心に、再生医療製品の上市へ取り組んでいる。iPS細胞を用いた神経グリア細胞の開発はALSや横断性脊髄炎を対象とする治療法への適用を目指し、動物実験段階。がん免疫療法では慶應義塾大学病院と連携し、腫瘍浸潤リンパ球輸注療法(TIL)の上市を目指す準備を進めている。
グローバル展開は2014年に米国・英国の企業を買収して推し進め、現在はREPROCELL USA Inc.とREPROCELL Europe Ltd.を統合して事業網を形成。海外の技術やビジネスモデルを取り込み、グローバルな製品展開を加速している。
成長戦略としては研究支援とメディカルのシナジーを最大化し、特にメディカル事業の比重を高める方針。日本市場は相対的に小さいため、米国と欧州を中心とした海外市場での拡大を重視する。がん免疫療法など新技術の普及を通じ、学術機関との共同研究を強化して技術力を高める。