米Microsoftが、中国政府と連携するハッカー集団が中国製AI「ARTEX」を悪用し世界各地を自動攻撃していたと公表した。攻撃集団は「Storm-0940」と名乗り、ARTEXの活用で標的設定から侵入までを3時間未満で完了したケースがあったという。日本企業を狙った不正アクセスの可能性も指摘され、今後の続報に注目が集まっている。
米Microsoftは現地時間の10月21日に、中国政府と関係するハッカー集団が、中国製AI「ARTEX」を使い世界各地で自動的なサイバー攻撃を行っていたと公表した。攻撃集団はStorm-0940とされ、9月頃からARTEXを用い、標的設定から侵入までの工程を短時間で完了したケースがあったとされた。
今回の報告では、攻撃対象としてConnectWiseの不正アクセス被害が示され、世界中のさまざまなサービスが狙われたことが明らかになっている。ARTEXは元々GitHub上で公開されていた侵入検証ツールで、開発者は企業の安全性検査を目的としていたと説明していた。
ARTEXの公開停止後も悪用は継続しており、世界各地のハッキングで広く使われていることが判明した。日本企業がStorm-0940の標的に入っていたかは公表されていないが、19日にGMOサイバー犯罪対策センターがARTEXを日本企業狙いの不正アクセスに使われたと発表している。これを踏まえると、日本企業が被害を受けている可能性が高いとみられる。
日本国内ではサイバー攻撃による情報漏えいが相次いでおり、政府やインフラ防衛体制の強化が急務とされている。今後、Storm-0940とARTEXに関する追加情報の公表が待たれる。