AIを活用した自動化ツールARTEXが、日本企業を狙う不正アクセスで使用されたとされ、同社の調査で約20社が攻撃対象であったことが明らかになった。
GMOサイバーセキュリティ byイエラエの調査によると、AIを利用した自律型ペネトレーションテストシステムARTEXの使用が攻撃元インフラで確認され、日本企業をほぼ標的とする事例が多いとされた。攻撃対象はおおむね約20社で、同じ業種のWebサイトを狙うケースもあった。
さらに調査を進めた結果、日本企業を中心に狙うAI利用の攻撃インフラが新たに6台発見され、標的とされた業種はデジタルギフト、小売・流通、教育、印刷、金融、保険、EC、メディア、物流など多岐にわたっていた。
ARTEXは中国で開発されたAIを用いるペネトレーションテスト自動化ツールで、LLMと連携して脆弱性探索や検証を自律的に進める特徴を持つ。2026年7月に公開され、同年10月には悪用報道を受け公開を取りやめたとされる。
企業に対しては、既知脆弱性への対応を迅速化し外部公開システムやWebアプリの監視を強化することが求められるとしている。ARTEXの事例は、AI技術の二面性と防御の重要性を示している。