米財務長官が円の無秩序な動きは世界市場を不安定化させる恐れがあるとして警戒を表明し、米国の借り入れコスト上昇の可能性にも言及した。書簡は7月末の介入を巡る問合せに答える形で、介入の詳細は明らかにせず、円買い介入の背景を説明した。
ベセント米財務長官はXで公表した書簡の中で、円相場が無秩序な動きを見せれば投資ポジションの強制的な巻き戻しが起き、世界の市場を不安定化させる可能性があると指摘した。過度な円安の進行は最終的には米国の家計や企業の借り入れコストを押し上げる恐れがあるとの警戒感を示した。
書簡は、米財務省が7月末に実施した円買い介入について野党民主党のウォーレン上院議員の問い合わせに答えた内容である。介入の規模や円の購入額などの詳細は明らかにされなかった一方、為替安定化基金が外貨資産を円に交換したと指摘した。
ベセント氏は、米財務省が根拠法に従い大統領の承認を得て秩序ある為替制度を支えるための外国為替取引を行う権限を有すると説明した。