日銀の植田総裁が10月6日に東京で講演。9月の利上げ後も金融環境は緩和的で、物価上振れリスクが高まる中、日銀は追加利上げを検討する姿勢を示し、市場は10月末会合の動向に注目している。
日本銀行の植田総裁は、9月に政策金利を1.25%へ引き上げた後も、金融環境は緩和的で経済活動を抑制するものではないとの認識を示した。基調的インフレ率は2%へ近づくとしつつ、物価上振れリスクが高まっていると警戒を強めた。
講演では中東情勢の緊迫化、AI需要の拡大、円安進行が物価を押し上げる潜在的要因となり得ると指摘。日銀は物価が2%を安定的に維持できるよう、追加利上げを検討していく姿勢を示した。
日銀は9月の金融政策決定会合で金利を1.0%から1.25%に引き上げた。前回からわずか3カ月という短い間隔での引き上げとなり、今後のペースが市場の焦点となっている。10月29日から30日に次回会合が予定されている。
市場の見方として、年内に再度利上げに踏み切る可能性が高まっているとの声もある一方、外部要因の動向次第で加速の度合いは不確定だ。日銀は外部ショックの波及を警戒しつつ政策正常化を進めるとみられる。