ドル円相場がデッドクロス形成の瀬戸際にある中、トランプ政権の円高支持発言を背景に今後の動向が注目されている。
ドル円はデッドクロスの可能性が高まる状況にあり、50日移動平均線が200日移動平均線を下回るのは2025年3月以来初めてとなる見通しだ。来週末までにこのパターンが確認されるとの見方で、金曜日にかけて1%程度の下落が進んだ。
トランプ大統領の円高支持を背景に、ベッセント米財務長官がこの動きを後押しする形となっており、オッペンハイマーのアリ・ウォルド氏はデッドクロスがトレンド反転の可能性を高めると指摘している。長期の上昇トレンドの崩れが意識され、152円付近の支持線を試すリスクが示唆されている。
過去の介入は7月下旬から8月下旬にかけて計約27兆円に達し、4〜5月の11.73兆円と合わせて月間として過去最大の水準となっている。7月31日の介入は米財務省との共同作戦であり、協調介入としては1998年以来初となった。
政策と市場の含意としては、円高が米国製造業の競争力抑制につながる可能性があり、日本側は円高推進を掲げる方向での協力を強調している。ただし、金利差や市場の反応は依然として両国当局の見解を完全には一致させておらず、次の介入の有無を含め市場の動向は不確実性を残す。