PBRが0.5倍割れかつ創業家オーナーの関与が条件の非公開化・TOB予備軍として、厳選20銘柄の動向を整理する。錢高組と瀧上工業の事例も紹介されている。
本稿は、東証上場企業のうちPBRが0.5倍以下で、創業家が経営を担うか資産管理会社・財団などを通じて大株主である企業を対象に、非公開化・TOB予備軍として選定された20銘柄の特性と市場動向を取り上げている。基準は上場中であること、TOB等を2025〜2026年に発表していないことなどを挙げ、株価水準の割安さと創業家支配の組み合わせがTOB成立のハードルを下げうる点に言及している。
錢高組(1811)は創業家系の資産管理会社が株式を約48.5%保有し、PBRは0.46倍、株価は7,510円、時価総額は約552億円。2026年3月期の売上高は1255億円、営業利益は47.1億円で、投資有価証券は約896億円に達する。創業家系の保有が非公開化の前提となり得ると評価されている。
瀧上工業(5918)はPBRが0.31倍と極めて低く、時価総額は約211億円。一方、2026年3月末の株主構成では創業家の持株が増加しており、社長など近親者を含む一族の持分は約27%に達する。2027年3月期は営業利益が16億円、純利益が17億円へ上方修正されている。