中国のSTAR50指数が4カ月で40%下落し、時価総額は4,800億ドル超が消失。AI関連の大幅な資産評価の修正を受け、上海・深セン市場を中心に市場全体の調整が進んでいる。
上海証券取引所のSTAR50指数は、6月末の高値から約4カ月で40%超の下落となり、時価総額は4,800億ドル超が失われた。相場はDeepSeekの瞬間とされる2025年初頭の状況から始まり、低コストモデルの普及と自立した AI サプライチェーンの実現期待が後押しする一方、実際の利益化遅延とコスト増が重しとなっている。
分析によれば、中国株全体の時価総額におけるAIの比重は42%超、売買代金は57%を占め、STAR50の縮小はテック関連株の広範な影響として広がっている。CSI300指数は6月の最高値から約20%下落、周辺市場も全体的に圧力を受けている。
個別銘柄ではUnitreeがIPO初日価格を大きく下回り、その後も調整を続けた。ヒューマノイドロボット関連のMoore ThreadsとMetaXも7月以降約半分程度の評価に落ち込んだほか、光部品・高速伝送モジュールの中際旭創・新易盛も最大60%程度の下落を記録した。Unitreeの第3四半期決算は売上高6億6500万元、純利益1億1300万元で、研究開発費は増加している。
国内外の波及も顕著で、ソフトバンクグループはAI関連の投資を継続する一方で、日本市場全体にも打撃が及んだ。日経平均は10月に大幅安となり、東京市場の半導体装置需要や中国関連事業の比重を背景に、日立やリクルートとともに時価総額上位は入れ替わっている。IMFの警告やECBの分析も、AI関連投資のリスクと資金調達環境の変動を示唆している。