元日銀審議委員の野口旭・専修大学教授がロイターのインタビューで、リフレ政策は役割を終えたと語り、需給ギャップがプラスで推移する中で今後の需要拡大はリスクが多いと警戒を示した。日銀は先行きの政策金利を1.75%程度まで、状況次第で2%程度まで引き上げる可能性があるとの見方を示した。
野口氏は、リフレ的な政策は役割を終えたとの認識を示し、需給ギャップがプラスで推移している状況で今後は需要を拡大する局面にはリスクが多いと警戒感を表明した。併せて、日銀が今後の金利を引き上げる可能性として1.75%程度まで、場合によっては2%程度まで上げる可能性があるとした。
賃金上昇率が約3%程度で定着していることは、基調的な物価上昇率が着実に2%に近づいていることを意味すると指摘し、現時点では需要を過度に下支えする必要はほぼないと語った。財政拡張はクラウディングアウトのリスクを高め、利上げが遅れればインフレや円安のリスクがあると述べた。
日銀の9月利上げについては、基調物価が2%近くなる中で慎重に判断する必要があるとする一方、市場の織り込み状況を踏まえればやらざるを得なかった可能性があるとの見方を示した。
世界的なインフレ圧力の高まりを背景に日銀が連続利上げを迫られる可能性を否定せず、12月の利上げの可能性は依然として高いとの見方もあった。今回の局面では実質金利をマイナス圏に保つことが望ましいとの認識を示し、為替の動向が日銀にとって重要な要素だと指摘した。