今週のドル円は円買いが優勢となり、160円台半ばから157円台へと下落が続く展開。今後も海外市場で円高の継続性を探る動きが続く見込みだ。
今週のドル円相場は円買いが優勢となっている。160円台半ばまで上昇したあと、介入後の戻り高値を更新したが、その後は159円台、158円台、そして現在の157円台へと下落の動きが継続している。
背景には原油高の一服とNY原油先物の90ドル割れ、米10年債利回りが4.76%台へ落ち着く動きが挙げられる一方、株式市場はアジア市場で売り圧力が優勢となっている。
ドル円の下落要因としては、160円台での介入警戒、日銀利上げ要求の報道、日米金利差縮小観測、GPIFの日本投資比率引上げ観測などが取り沙汰されている。さらに通貨オプション市場では1週間のボラティリティが10%台へ急上昇し、円キャリー取引の前提が崩れてポジション巻き戻しを促すとの指摘がある。
今後の海外市場では円高進行の継続性が焦点となる。短期金利の日米金利差を2.5%程度と仮定した場合のドル円の値幅は約4円、160円を起点にすると156円近辺が採算分岐点と試算される。まずは157円の大台が維持されるかが重要な局面となる。