モンゴル東部のヌムルグ自然保護区で10月8日から8日間にわたり草原火災が延焼し、保護区全体の約80%が焼失。出火原因はモビコムの日本人幹部を含む車列が現地へ立ち入ったこととされ、中国側にも広がり国境沿いに多数の要員が配置された。
10月8日にモンゴル東部のヌムルグ自然保護区で大規模な草原火災が発生し、風によって広範囲へと拡大した。保護区の面積は約5870平方キロメートルで、焼けた面積はその8割近くに及ぶとされ、東京都の2倍超の規模と表現されている。火災の正式な消火には複数エリアの非常事態当局と国境警備隊が動員された。
出火地点と原因として、保護区の核心区域に所在する車列が挙げられている。13人が乗り込んだ車5台にはモビコムの日本人幹部が含まれており、現地状況を確認する目的で立ち入ったことが出火の要因とされる。モビコムは当時、通信網整備の進捗を現地で確認していたと説明している。
火は国境を越えて中国側にも迫り、国境沿いに3400人以上の要員が配置される事態となった。消火活動には現地政府と複数の機関が参加し、16日の朝に完全鎮火の見通しが立つまでに時間を要した。今回の火災は自然環境への影響が未知数とされ、関係者の責任追及や賠償額の推移が注目される。
現地のニュース報道や関係者の説明に基づき、モビコムは社員が所定の手続きと許可を得たうえで立ち入ったと説明している。一方、保護区への入域目的や手続きの適切さを巡る疑問が国内外で指摘され、モンゴル政府は責任追及と損失賠償を検討している。