円相場は158円台前半で続落。原油高とフランス政情不安が重荷となり、19日以降159円を試す展開が想定された。
19日の東京外国為替市場で円は1ドル=158円16銭前後と前週末比でおよそ16銭の円安・ドル高。原油価格の高止まりと日本の貿易赤字拡大の懸念、フランス政情不安による欧州勢のユーロ売りがドル買いを誘い、対円でも円売りが優勢となった。
米原油先物市場ではWTI期近物が前日比約3%高で終え、1バレル101ドル台。19日にはNY原油がさらに上昇し、103.66ドルで取引を終えた。中東情勢の緊張が長期化するとの観測から円に売り圧力がかかりやすいとの見方が示された。
フランスのデモ激化と財政運営・政治情勢への懸念が再燃し、欧州勢のユーロ売り・ドル買いが波及。対ユーロでの円高は進んだものの、ユーロは対ドルで4営業日ぶりに反落。円はユーロに対しては反発する局面もあった。
日銀の植田総裁が「基調的な物価上昇率が2%に近い」との見解を示し、金融政策の信認が債券市場の安定に直結するとの認識を強調。午前には円買いが先行する場面もあったが、株安後は再び円売りに転じた。
市場の関心は日銀の追加利上げ時期と米長期金利の動向に集まり、ドル/円は159円台を窺う可能性もとの声が一部にある。一方で原油高が続く場合は貿易収支の悪化要因として円売りを促す可能性があるとの見方も残っている。