2026年、日本株はクラウドAIの過熱感が和らぐ中、現場のAIへ関心が移るとされ、エッジAI半導体を中心に22銘柄を分析する。ルネサスとソシオネクストを軸に、現場向けの低遅延・低電力設計の動向が伝えられる。
2026年を振り返ると、AI相場は息切れ感が目立つ一方、AIの重心はクラウド中心からエッジへ移動しつつある。現場のAIは低遅延・低コスト・データ秘匿性を満たすデバイス内処理が想定され、現場のカメラやロボットなどの用途で現実的な選択肢となっている。
エッジAI半導体の代表的な日本企業としてルネサスエレクトロニクスが挙げられ、DRP-AIを搭載するRZ/Vシリーズは0.5TOPS〜80TOPSをカバー。DRP-AI3は電力当たりの性能を高める工夫を採用しており、ミッドレンジ品のRZ/V2Nは小型パッケージで高性能を実現している。2025年期には赤字転落もあったが、2026年期には売上・利益が回復方向に転じ、譲渡益計上の見込みも開示された。
一方、ソシオネクストはカスタムSoCを主軸とし、先端半導体の受注残が過去最大規模に達している。1台あたりの電力・コスト制約を前提とした専用チップ設計を強みとし、2026年3月期は売上高が増加も営業利益・純利益は赤字。量産立ち上げ時期が業績の回復点になると見込まれる。一方で大型カスタム案件の遅延リスクや依存度の高い顧客リスクには注意が必要とされる。
本記事はエッジAIマイコン・センサ・電源・実装・商社・ソフトウェアの全層を22銘柄に分解し、現場AIの量産化が進む局面を整理している。