トレンドマイクロはAI時代のサイバー攻撃対策として緊急支援策を発表した。法人・個人を対象に、最大100億円相当の支援と専門人材の派遣を進める。
サイバーセキュリティ大手のトレンドマイクロが、AIを悪用したサイバー攻撃の脅威に対抗するため、緊急支援策を公表した。まずは企業や個人を対象としたサイバーレジリエンス支援を打ち出し、重要インフラを担う事業者や大企業を優先的に支援する方針を示した。
国内の脅威として、1~9月に国内で確認されたサイバー攻撃は607件に達し、25年通年の594件を上回った。チェンCEOはオンライン会見で個人を含む官民が協力する必要性を強調し、日本全体がサイバーリスクに直面していると指摘した。
具体的な支援として、セキュリティ基盤「TrendAI Vision One」のライセンス利用料を総額で最大100億円分提供するほか、現場に深く入り込み対策を伴走支援する専門人材「フォワード・デプロイド・エンジニア(FDE)」の派遣を準備している。中小企業向けには60日間の無料体験版提供も計画される。
個人向けにはスマートフォン向け詐欺対策アプリを90日間無償提供する。チェンCEOはAIが攻撃者のスキルを高めている点を挙げ、AI時代に適応した防御体制への移行を読者に呼びかけた。フィッシング詐欺の高度化と、それが他の攻撃へ連鎖する懸念にも言及した。