南アランド円は先週9.42円台の安値を付けた後、政局安定と資源価格の高止まりを背景に反発した。しかし日米の円安牽制の影響で9.60円の大台前後で上値が重い展開が続いている。
今週は南アランド円が底堅い推移を見せ、週前半に9.42円台まで下落したが、その後は資源価格の高止まりと GNU(南ア連立政権)の安定への期待感から買い戻しが進み、9.59円台まで急反発した。
ただし中東地政学リスクの高まりやドル円の動きに連れて9.46円付近まで下落する場面もあり、下支えの強さは確認されつつも上値は限定的だった。週末には再び9.60円台に回復したものの、日米の円安牽制の影響で上値を伸ばせず揉み合いが続いた。
ファンダメンタルズ分析では日米協調の円安牽制によりドル円の上昇が抑制され、ランド円の上昇をけん引する材料としては資源高と政局安定が挙げられる。南ア準備銀行の利下げペースは緩やかで、金価格の高止まりが下支え要因となっている。
テクニカル的には日足・時間足で下値切り上げの形状が見られ、9.60〜9.61円のレジスタンスと9.68〜9.70円の上値抵抗帯が意識される。今週の焦点はこのレジスタンスを突破できるかどうかで、想定レンジは9.50〜9.65円とされている。