栃木県鹿沼市の新鹿沼駅近くでの除草作業中、現場責任者が見張り員の位置を事前に指示していなかったと、中間報告で東武鉄道が明らかにした。
東武鉄道は30日、除草作業中の現場規定違反を認定する中間報告を国土交通省関東運輸局へ提出した。報告書によると、元請けの作業指揮者が現場責任者としての具体的な指示を出していなかったとされる。現場の上司が実質的な指示をゆだね、打ち合わせ自体が行われなかった点も指摘されている。
中間報告では、作業には計10人が従事しており、見張り員の配置などを含む安全管理の具体的指示がなく、現場代理人へ指示を任せた上司の対応に問題があったとされる。現場には打ち合わせの記録もなく、見張り員の位置決定が曖昧だったという。
事故は8月20日午前10時45分ごろに発生した。作業には東武建設の担当者を含む計10人が関与し、除草作業を行う隊と見張り体制が整備される予定だったが、現場の指示系統に不備があったことが中間報告で示された。
事故発生時、現場の中継見張り員は踏切側で待機していたが、指示がなく作業を開始したとみられる。その後、列車接近時に警笛等で作業員へ警告が伝えられ、列車は現場に衝突することなく停止・回避した一方、上司ら4人はホームを背にしたままで列車と衝突した。