急激な円安・ドル高と物価高による経済の先行き不透明感
FY2023-Q1に初出。10回の記載のうち5回が「再掲」。直近の記載はFY2026。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。57社中40社が悪化側に。
直近の記載が「削除」なのは、ほかに8社。
- FY2026削除有価証券報告書当年度の経済環境説明では、急激な円安・ドル高や急激な為替変動への明示的な言及がない。
- FY2026-H1後退有価証券報告書
「一方で物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響や米国の通商政策の影響による下振れリスクにより、依然として先行き不透明な状況が続きました。」
物価上昇による経済への影響は引き続き記載されているが、前年度までの円安・ドル高や急激な為替変動への明示的な言及はない。 - FY2025-H1再掲有価証券報告書
「当中間連結会計期間におけるわが国経済は、資源価格の高騰や円安に伴う物価上昇が続き、一部足踏みがみられたものの、雇用・所得環境に改善の動きがあったことで個人消費が持ち直すなど、景気は緩やかに回復基調が続きました。」
円安に伴う物価上昇は引き続き記載されているが、前年度までと同様に急激な円安・ドル高等の表現はなく、個人消費と景気の回復基調も併記されている。 - FY2024-Q3後退有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境に改善の動きがあり、緩やかに持ち直しつつあるものの、資源価格の高騰や円安に伴う物価上昇が続き、特に北陸地方においては「令和6年能登半島地震」発生の影響も大きく、景気は足踏みの状況となりました。」
円安に伴う物価上昇は引き続き記載されているが、前四半期までの「急激な円安・ドル高」「急激な為替変動」という表現は用いられておらず、表現上は弱まっている。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「資源価格の高騰や円安に伴う物価上昇が続き、設備投資等で一部足踏みがみられたものの、雇用環境に改善の動きがあったことで個人消費が持ち直すなど、景気は緩やかに回復基調が続きました。」
円安に伴う物価上昇と設備投資の一部足踏みを引き続き外部環境として記載している。 - FY2024-Q1再掲有価証券報告書
「資源価格の高騰や円安に伴う物価上昇が続き、一部に弱い動きが見られたものの、新型コロナウイルス感染症の取扱いが5類に移行したことによる効果が徐々に表れ、個人消費が増加する等、景気は緩やかに回復基調が続きました。」
円安に伴う物価上昇が引き続き外部環境として記載されている。景気には緩やかな回復基調が示されているが、一部に弱い動きもある。 - FY2023後退有価証券報告書
「一方、不安定化する国際情勢の影響により、資源価格の高騰や円安に伴う物価上昇が続き、景気は依然として先行き不透明な状況で推移しました。」
円安と物価上昇は引き続き記載されているが、前四半期までの「急激な円安・ドル高」「急激な為替変動」という表現は通期の経済環境説明では用いられていない。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が一定の落ち着きを見せたことで個人消費や設備投資に持ち直しの動きが見られたものの、不安定化する国際情勢により、資源価格高騰や急激な為替変動に伴う物価上昇が続き、景気は依然として先行き不透明な状況で推移しました。」
急激な為替変動とそれに伴う物価上昇による経済の先行き不透明感を再確認している。新型コロナウイルス感染症の影響には一定の落ち着きが見られたと記載している。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化に向けた取組みにより、景気は緩やかに持ち直しの動きが見られたものの、ウクライナ危機をはじめ不安定化する国際情勢、資源価格の高騰や急激な円安・ドル高に伴う物価上昇等の影響により、先行き不透明な状況で推移しました。」
急激な円安・ドル高、資源価格高騰、物価上昇による経済の先行き不透明感を再確認している。 - FY2023-Q1初出有価証券報告書
「日米金利差拡大に伴う為替相場の急激な円安・ドル高が進行し、資源価格の高騰にも拍車がかかり物価高となるなど、内外経済の先行き不透明感が強まる状況で推移しました。」
日米金利差を背景とする急激な円安・ドル高、資源価格高騰の加速、物価高を、内外経済の先行き不透明感につながる外部環境として初めて独立して記載している。