製造業の設備投資と景気循環による受注変動
FY2016に初出。39回の記載のうち17回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q1。直近の記載は2026-07-31。
牧野フライス製作所がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。76社中61社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに21社。
- 2026-07-31対処決算
「中東情勢をはじめとする地政学的リスクやエネルギー価格の変動など先行き不透明な状況が継続しましたが、当社においては中国を中心としたアジア地域の設備投資需要が好調に推移したほか、日本国内向けも半導体製造装置関連向けを中心に回復傾向にあり、連結受注は前年同期を上回りました。」
地政学的リスク等が継続する一方、アジアおよび国内の設備投資需要の回復により、受注変動リスクの直近の影響は緩和している。 - FY2026対処有価証券報告書
「当年度の連結受注高は2,699億82百万円(前年同期比13.5%増)で前年度を上回り、連結売上高と共に過去最高となりました。」
アメリカの関税政策や中東情勢などの不安定要因が続く中でも、連結受注高は前年同期比13.5%増の過去最高となった。景気・設備投資循環による受注変動リスクは残るが、直近の受注環境は緩和している。 - 2026-04-30対処決算
「当年度の連結受注は2,699億82百万円(前年同期比13.5%増)で前年度を上回り、連結売上と共に過去最高となりました。」
連結受注が前年度を上回り過去最高となったため、景気・設備投資循環による受注変動リスクの直近の影響は緩和している。ただし、リスクの消滅は示されていない。 - FY2026-H1対処有価証券報告書
「上期の連結受注は1,250億95百万円(前年同期比15.1%増)となりました。日本国内では部品加工向けを中心に前年同期比で受注が減少しましたが、米国の関税政策による世界経済の先行き不透明感があるなかでも、中国の新エネルギー車関連、北米の航空宇宙関連が前年同期比で増加しました。第3四半期以降も受注は底堅く推移し、下期の連結受注は上期を上回る計画です。」
国内やアセアンでは受注減少がある一方、上期連結受注は前年同期比15.1%増となり、下期受注が上期を上回る計画とされている。景気・設備投資による受注変動リスクは残るが、直近の受注環境は全体として緩和している。 - FY2025対処有価証券報告書
「当年度の連結受注は2,379億55百万円(前年同期比11.5%増)で前年度を上回りました。景気全体が低迷気味であった中国において安定して受注を獲得することができた他、第3四半期以降はアメリカでの航空宇宙関連向けの受注が堅調に推移しました。」
景気・設備投資循環による受注変動リスクは残るものの、中国で安定受注、アメリカで航空宇宙関連受注が堅調となり、年間受注は前年同期比11.5%増に回復した。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「上期の連結受注は1,086億65百万円(前年同期比0.2%増)となりました。前年同期比では横ばいとなりましたが、…第3四半期以降も受注は底堅く推移し、下期の連結受注は上期を上回る計画となっております。」
前年度の年間受注減少に続き、当上期は前年同期比0.2%増と横ばいを確保した。第3四半期以降は底堅く推移し、下期受注が上期を上回る計画とされ、受注変動リスクの直近の悪化度合いは緩和している。 - FY2024悪化有価証券報告書
「当年度の連結受注は2,133億76百万円(前年同期比14.5%減)となりました。景気減速懸念や海外での金利の高止まりなどによりお客様の設備投資を控える動きが強くなり、受注が高水準であった前年度に比べ減少しました。」
景気減速懸念や海外金利の高止まりによる顧客の設備投資抑制が、年間連結受注の前年同期比14.5%減として現れた。受注変動リスクが悪化している。 - FY2024-Q3対処有価証券報告書
「第3四半期は512億80百万円(前年同期比4.1%減)と前年同期を下回りました。お客様が設備投資を控える動きは継続していますが、前年同期比での減少幅は縮小してきており、前四半期比では2.0%増加しました。」
設備投資抑制は継続し、第3四半期受注も前年同期比4.1%減となったが、減少幅は縮小し、前四半期比では2.0%増加した。受注変動リスクは残るものの、直近の悪化度合いは緩和している。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「上期の連結受注は1,084億9百万円(前年同期比27.8%減)となりました。受注が高水準だった前年同期に比べ、多くの地域で減少しました。お客様が設備投資を控える動きが継続しました。」
上期連結受注が前年同期比27.8%減となり、顧客の設備投資抑制が継続している。製造業の設備投資・景気循環による受注変動リスクが悪化している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「第1四半期の連結受注は581億33百万円(前年同期比21.0%減)となりました。受注が高水準だった前年同期に比べ、多くの地域で減少しました。景気減速の懸念により、お客様が設備投資を控える動きが前下期から継続しています。」
連結受注が前年同期比21.0%減となり、景気減速懸念による顧客の設備投資抑制が継続しているため、景気・設備投資循環による受注変動リスクが悪化している。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「当年度の連結受注は2,495億96百万円(前年同期比9.0%増)で前年度を上回り、過去最高となりました。」
景気・設備投資循環による受注変動が、年度受注の前年同期比9.0%増および過去最高として実績化した。一方、中国では下期に景気減速懸念から受注が減少に転じ、アメリカでも顧客の設備投資慎重化が記載されており、変動性は継続している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「第3四半期は534億54百万円(前年同期比12.5%減)となりました。インフレ対策による景気減速の懸念から、設備投資の判断を先送りされる案件が増加しました。」
インフレ対策による景気減速懸念を背景に設備投資判断の先送り案件が増加し、第3四半期受注が前年同期比12.5%減となった。第4四半期も前四半期比で減少する見通しであり、景気・設備投資循環による受注変動リスクが悪化している。 - FY2023-Q2顕在化有価証券報告書
「上期の連結受注は1,501億59百万円(前年同期比31.5%増)と、大幅に増加し、過去最高となりました。為替が円安で推移したこと、第1四半期は全地域で好調だったこと、および第2四半期は中国において大型の受注が集中する状況が継続したことが主な要因です。」
景気・設備投資循環による受注変動が、上期受注の前年同期比31.5%増および過去最高として実績化した。中国で大型受注が集中する状況も継続しており、受注の変動性が示されている。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「第1四半期の連結受注は735億47百万円(前年同期比41.0%増)となり、過去最高を更新しました。為替レートが円安で推移したことで換算額が増加しました。好調が続いているアメリカと中国において、受注が集中する状況が継続しました。」
景気・設備投資循環による受注変動が、連結受注の前年同期比41.0%増および過去最高として現れた。アメリカ・中国への受注集中も継続しており、変動性が示されている。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「当年度の連結受注は2,289億60百万円(前年同期比95.0%増)で前年度を大きく上回りました。コロナウイルスの影響から経済活動が立ち直るに伴って受注が好調に推移しました。前年度に見合わせとなっていた案件の決定も加わり、過去最高となりました。」
製造業の設備投資・景気循環による受注変動が、連結受注の前年同期比95.0%増および過去最高という実績として現れた。 - FY2022-Q3顕在化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の連結受注は1,752億30百万円(前年同期比112.8%増)となりました。第3四半期の受注は前年同期に対して倍増しました。新型コロナウイルス感染症からの経済活動の立ち直りに伴い、受注が集中する状況が継続しました。」
製造業の設備投資・景気循環による受注変動が、累計受注の前年同期比112.8%増および第3四半期受注の倍増として実績化した。受注が集中する状況も継続しており、変動性が示されている。 - FY2022-Q2顕在化有価証券報告書
「上期の連結受注は1,141億50百万円(前年同期比120.3%増)と、大幅に増加しました。新型コロナウイルス感染症の影響から経済活動が立ち直ってきたことに伴い、全地域で前年同期を上回りました。特にアメリカと中国では受注が集中しました。第2四半期は、第1四半期の好調が継続する結果となり、四半期別では過去最高となりました。」
景気・設備投資循環による受注変動が、上期受注の前年同期比120.3%増および四半期別過去最高という大幅な増加として現れた。アメリカ・中国への受注集中も記載されており、変動性は継続している。 - FY2022-Q1顕在化有価証券報告書
「連結受注は521億75百万円(前年同期比102.2%増)と、大幅に増加しました。前年同期に比べ、新型コロナウイルス感染症の影響から経済が立ち直ってきたことに伴い、すべての地域で受注が増加しました。特に、中国とアメリカにおいて、受注が第1四半期に集中しました。」
製造業の設備投資・景気循環による受注変動が、全地域の受注増加および前年同期比102.2%増という大幅な増加として現れた。中国・アメリカへの受注集中も記載されており、受注変動性は継続している。 - FY2021悪化有価証券報告書
「当年度の連結受注は1,174億10百万円(前年同期比17.1%減)で前年度を下回りました。」
年間受注が前年同期比17.1%減となり、製造業の設備投資・景気循環による受注変動リスクが年間実績として継続して現れている。第4四半期には前年同期比34.7%増となった。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の連結受注は823億51百万円(前年同期比28.7%減)となりました。中国を除くすべての地域で、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて大きく減少しました。」
連結受注が前年同期比28.7%減となり、中国を除く全地域で受注が大きく減少した。製造業の設備投資・景気循環による受注変動リスクがさらに実績化している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「上期の連結受注は518億14百万円(前年同期比36.1%減)となりました。前年同期を大きく下回りました。前年同期に高水準であった日本とアメリカの減少が大きくなったことと、中国を除き新型コロナウイルス感染症の影響が続いていることが主な要因です。」
設備投資・景気循環による受注変動リスクが、日本・アメリカの受注減少と新型コロナウイルス感染症の影響継続により、上期受注の前年同期比36.1%減としてさらに大きく現れている。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「連結受注は258億円4百万円(前年同期比42.0%減)と、大幅に減少しました。前年同期に比べ、米中貿易摩擦などにより全地域で顧客の設備投資が低水準であることに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大により、中国を除く地域で営業活動が停滞したことによります。」
連結受注が前年同期比42.0%減となり、米中貿易摩擦や新型コロナウイルス感染症による顧客の設備投資低迷・営業活動停滞が受注減少として現れている。 - FY2020悪化有価証券報告書
「当年度の連結受注は1,415億85百万円(前年同期比29.9%減)で前年度を大きく下回りました。」
製造業の設備投資・景気循環による受注変動リスクが、年間受注の前年同期比29.9%減としてさらに大きく現れている。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の連結受注は1,155億58百万円(前年同期比28.4%減)となり、前年同期を下回りました。」
連結受注が前年同期比28.4%減となり、製造業の設備投資・景気循環による受注変動リスクがさらに実績化している。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「上期の連結受注は811億43百万円(前年同期比28.8%減)となりました。高水準であった前年同期を大きく下回りました。前年度下期からの、受注の減少傾向が継続しました。」
製造業の設備投資・景気循環による受注変動リスクが、上期連結受注の前年同期比28.8%減として現れた。前年度下期からの減少傾向も継続している。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「連結受注は444億80百万円(前年同期比24.1%減)となりました。過去最高であった前年同四半期に比べ、全ての地域で受注が減少しました。」
連結受注が前年同期比24.1%減となり、全地域で減少した。前年同期の増加や前年度の受注水準からの反落が明確になり、景気・設備投資需要の変動リスクが悪化している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「当年度の連結受注は2,019億63百万円(前年同期比2.0%増)で前年度並みとなりました。上期は全地域で受注が好調に推移しました。下期は米中貿易問題の影響により、中国とアメリカを中心に受注が減少に転じました。」
年間受注は前年同期比2.0%増と前年度並みにとどまり、下期には中国・アメリカを中心に減少へ転じた。前年度の大幅増加から受注の勢いが弱まっている。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の連結受注は1,613億50百万円(前年同期比5.0%増)となりました。第3四半期の連結受注は474億42百万円となりました。前年同期比は15.3%減となり、上期までの増加傾向から減少に転じました。前年同期に高水準であった中国とアメリカ向けの減少が主な理由です。」
累計では増加を維持したものの、第3四半期の受注は前年同期比15.3%減に転じ、第4四半期も第3四半期に比べ軟調に推移する見込みとされており、受注変動リスクが直近で悪化している。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「上期の連結受注は1,139億8百万円(前年同期比16.7%増)となりました。中国とアメリカにおいて前年同期比で好調に推移したことに加え、国内においても増加しました。」
製造業の設備投資・景気循環による受注変動が、上期連結受注の前年同期比16.7%増として現れている。中国、アメリカ、国内で受注が増加した。 - FY2019-Q1顕在化有価証券報告書
「連結受注は585億67百万円(前年同期比15.6%増)となりました。各地域で前年同期を上回りました。」
製造業の設備投資・景気循環による受注変動が、当四半期の連結受注の前年同期比15.6%増として現れている。各地域で受注が前年同期を上回った。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「当年度の連結受注は1,979億65百万円(前年同期比29.3%増)となりました。」
景気・設備投資需要の変動が、年間連結受注の前年同期比29.3%増という大幅な増加として現れている。アジア・アメリカを中心とする受注増加と円安の効果が要因として記載されている。 - FY2018-Q3顕在化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の連結受注は1,536億51百万円(前年同期比32.9%増)となりました。第3四半期の連結受注は560億15百万円(前年同期比36.1%増)でした。アジアを中心に受注が伸びました。」
設備投資・景気循環による受注変動が、累計連結受注の前年同期比32.9%増、四半期連結受注の同36.1%増として現れている。 - FY2018-Q2顕在化有価証券報告書
「上期の連結受注は976億36百万円(前年同期比31.2%増)となりました。中国とアメリカにおいてまとまった案件が集中しました。」
製造業の設備投資・景気循環による受注変動が、上期連結受注の前年同期比31.2%増として現れた。中国・アメリカでまとまった案件が集中しており、受注の変動性も示されている。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「連結受注は506億66百万円(前年同期比56.6%増)となりました。中国とアメリカにおいて受注が増加したためです。」
設備投資需要の変動が、前年同期比56.6%増という受注の大幅な増加として現れている。中国・アメリカでの受注増加が要因として記載されている。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「当年度の連結受注は1,531億13百万円(前年同期比5.2%減)となりました。」
景気・設備投資需要の変動に関するリスクが、年間連結受注の前年同期比5.2%減少として現れている。 - FY2017-Q3顕在化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の連結受注は1,155億94百万円(前年同期比7.0%減)となりました。円高による為替換算の影響があったこと、北米向け需要が高水準であった前年度の第3四半期に比べ下回ったことによるものです。」
景気・設備投資需要の変動に関するリスクが、連結受注の前年同期比7.0%減少として現れている。円高と北米向け需要の前年高水準からの反動が要因として記載されている。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「上期の連結受注は744億26百万円(前年同期比5.6%減)となりました。」
設備投資需要の弱さが続き、上期連結受注は前年同期比5.6%減少した。国内では省エネ補助金の反動や、顧客の設備投資決定の慎重化も記載されている。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「連結受注は323億52百万円(前年同期比22.3%減)でした。国内は、昨年実施された政府の補助金の反動で減少しました。」
設備投資需要の弱まりとして、連結受注が前年同期比22.3%減少し、国内受注では補助金の反動が発生している。 - FY2016初出有価証券報告書
「企業の投資意欲は景気後退のレベル以上に大きく減退する可能性が高いため、生産財の受注・売上は景気後退時に大きく減少する可能性があります。」
日本、アジア、米国の製造業における設備投資への依存と、景気後退時の受注・売上減少可能性をリスクとして記載している。