容器市場の価格競争と顧客の内製化
FY2016に初出。10回の記載のうち6回が「再掲」。直近の記載はFY2022。
東洋製罐グループホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より5年早い。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに2社。
- FY2022再掲有価証券報告書
「競合他社との価格競争激化およびお得意先各社における容器の自社製造の拡大が続いており、当社グループの価格交渉力の低下や製品価格の下落傾向を強める懸念があります。」
価格競争と顧客の容器内製化を引き続き主要リスクとして記載している。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「海洋プラスチックごみ問題に端を発した、プラスチック容器から他素材の容器へシフトする流れを受け、世界的に飲料缶需要が増加したことにともない製缶・製蓋機械の販売が伸長した」
プラスチック容器から他素材容器へのシフトが続き、飲料缶需要や製缶・製蓋機械の販売増加につながったと説明している。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「前年に新型コロナウイルス感染症拡大にともなう外出自粛などの影響により大きく減少した飲料コップが、反動を受け増加したほか、海洋プラスチックごみ問題に端を発した、プラスチック容器から他素材の容器へシフトする流れを受け、コンビニエンスストア向けの弁当容器などが好調に推移したことにより、売上高は前年同期を上回りました。」
プラスチック容器から他素材容器へシフトする市場の流れが続いているが、他素材の弁当容器などでは好調に推移したとしている。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「海洋プラスチックごみ問題に端を発した、昨今のプラスチック容器から他素材の容器へシフトする流れを受け、コンビニエンスストア向けの弁当容器などで新規受注がありました。」
プラスチック容器から他素材容器へシフトする市場の流れを記載している。新規受注もあるとしており、価格競争・顧客内製化リスクそのものの重要な変更は示していない。 - FY2020悪化有価証券報告書
「当社グループを取り巻く事業環境は、国内における包装容器の市場規模拡大が見込まれないと予想されるなか、労働力不足にともなう人件費や物流費の高騰、お得意先における飲料用ペットボトルの自社製造の拡大など、厳しさを増しております。」
国内市場の拡大が見込まれないことに加え、人件費・物流費の高騰が明示され、価格競争・顧客内製化を含む国内容器事業の厳しい環境認識が強まった。 - FY2019-Q1再掲有価証券報告書
「近年の経営環境は、少子高齢化にともなう国内市場の縮小や競合各社との競争激化、資材・エネルギー価格の上昇など、ますます厳しさを増している。」
東洋鋼鈑との完全子会社化の背景説明において、国内市場縮小、競争激化、資材・エネルギー価格上昇による厳しい経営環境を再確認している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「競合他社との価格競争激化およびお得意先各社における容器の自社製造の拡大が続いており、当社グループの価格交渉力の低下や製品価格の下落傾向を強める懸念があります。」
価格競争と顧客の容器内製化を引き続き国内包装容器事業のリスクとしている。 - FY2018-Q3悪化有価証券報告書
「近年の経営環境は、少子高齢化にともなう国内市場の縮小や競合各社との競争激化、資材・エネルギー価格の上昇など、ますます厳しさを増している。」
東洋鋼鈑の公開買付けの背景説明において、国内市場縮小、競争激化、資材・エネルギー価格上昇により経営環境がますます厳しくなっているとの認識を示している。 - FY2017悪化有価証券報告書
「包装容器の国内における市場規模拡大が見込まれないと予想されるなか、お得意先における飲料用ペットボトルの自社製造が拡大するなど、国内の包装容器製造会社の事業環境は厳しさを増しております。」
従来の価格競争・顧客内製化に加え、国内市場規模の拡大が見込まれないとの認識が示され、国内事業環境の厳しさを明示している。 - FY2016初出有価証券報告書
「競合他社との価格競争激化およびお得意先各社における容器の自社製造の拡大が続いており」
価格交渉力低下と製品価格下落への懸念を記載している。