原材料等の国際市況・外国為替相場による業績変動リスク
FY2018に初出。6回の記載のうち4回が「再定義」で、最初の「再定義」はFY2021。直近の記載はFY2026。
日亜鋼業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より2年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。12社中7社が悪化側に。
直近の記載が「再定義」なのは、ほかに1社。
- FY2026再定義有価証券報告書
「鉄鋼業界では、中国経済の減速によって生じている中国鉄鋼メーカーの過剰生産・輸出増加問題、日本国内では、継続する需要低迷下において、一方で主副原料価格の高騰等の影響が出つつある。」
原材料等の市場動向リスクについて、中国鉄鋼メーカーの過剰生産・輸出増加、国内需要低迷及び主副原料価格高騰という具体的な構図へ更新された。 - FY2025再定義有価証券報告書
「鉄鋼業界では、内需減退下の中国鉄鋼メーカーが過剰生産した鋼材の大量輸出により、アジア地域の市況が低迷し、原料高・製品安の状況が続いていることに加え、米政権による鉄鋼貿易への関税措置も発動され、我が国を含め各国での通商措置を巡る動きが拡大している。」
原材料等の市場動向リスクについて、中国の過剰生産・鋼材輸出によるアジア市況低迷と原料高・製品安に加え、米国関税措置及び各国の通商措置を明示している。 - FY2024再定義有価証券報告書
「鉄鋼業界では、鉄鋼原料価格と国際鋼材市況の乖離が進行している。経済が成長するインドの原料炭購入増や、過剰生産下にある中国の鉄鉱石需要の高止まりのため、鉄鋼原料価格が上昇する一方で、内需減退下の中国からの鋼材輸出増により、東アジアの鋼材市況が低迷している。」
原材料等の市場動向リスクについて、鉄鋼原料価格の上昇と東アジア鋼材市況の低迷という具体的な市場環境の乖離が示された。 - FY2021再定義有価証券報告書
「当社グループの事業に用いる原材料の価格は、鉄鉱石やスクラップ、亜鉛等の市況と連動することから、当該市況の動向が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。」
従来の国際市況・外国為替相場等を含む一般的な記載から、鉄鉱石、スクラップ、亜鉛等の具体的な原材料市況を中心とするリスク説明へ整理された。 - FY2019再掲有価証券報告書
「当社グループの事業に用いる原材料等の価格は、国際市況に連動していることから、原材料等の国際市況、外国為替相場、その他の各種市場動向が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。」
原材料の国際市況、為替及び市場動向による業績変動リスクが継続して示されている。 - FY2018初出有価証券報告書
「当社グループの事業に用いる原材料等の価格は、国際市況に連動していることから、原材料等の国際市況、外国為替相場、その他の各種市場動向が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。」
原材料価格の国際市況及び外国為替相場等が業績に影響する可能性を、独立した事業等のリスクとして明示している。