競争激化・技術陳腐化・需要減少のリスク
FY2016に初出。25回の記載のうち21回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q1。直近の記載はFY2026。
カネカがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2026年)より10年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。56社中28社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに8社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「カネカノースアメリカLLCの塩ビ系特殊樹脂製造設備については、需要の低迷により収益性が低下したため、帳簿価額を回収可能価額まで減額し当該減少額2,169百万円を特別損失に計上しております。」
需要低迷・収益性低下のリスクが米国の塩ビ系特殊樹脂製造設備の減損損失として具体化した。 - 2026-05-14顕在化決算
「カネカノースアメリカLLCの塩ビ系特殊樹脂製造設備については、需要の低迷により収益性が低下したため、帳簿価額を回収可能価額まで減額し当該減少額2,169百万円を特別損失に計上しております。」
需要低迷が米国の塩ビ系特殊樹脂製造設備の収益性低下と減損損失として実際に発生している。 - FY2026-H1顕在化有価証券報告書
「アジア市況の低迷が継続し、米国の住宅・建築市場の需要低調と重なり、全体では減収減益となりました。」
アジア市況の低迷と米国住宅・建築市場の需要低調がMaterial Solutions Unitの減収減益として実際の業績に現れている。 - FY2025-H1顕在化有価証券報告書
「Foam & Residential Techsは、自動車分野や国内の農水産・建築分野での需要減、原料高の影響を受けました。」
自動車、農水産、建築分野の需要減少が実際の事業業績に影響している。 - FY2024-Q3顕在化有価証券報告書
「E & I Technology、Performance Fibersの海外需要が想定以上に遅れ、Health Care SUでは一時的な需要調整が続きました。」
海外需要の回復遅延や一時的な需要調整が、E & I Technology、Performance Fibers、Health Care SUの実際の事業状況に現れている。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「E & I Technologyは、スマートフォン市場の需要回復が見られるものの、足取りが想定より遅く、ポリイミド製品の販売回復が遅れています。」
需要減少・回復遅延のリスクが、スマートフォン市場の回復の遅れとポリイミド製品の販売低迷として実際の事業に現れている。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「Vinyls and Chlor-Alkaliは、塩ビ、か性ソーダともに中国経済の低迷やアジア市況の大幅下落の影響を受けました。Performance Polymersのモディファイヤーは、欧米においてインフレ・高金利が継続するなか、建築用途における需給調整が長引き、低調な出荷になりました。」
中国経済の低迷、アジア市況の下落、欧米のインフレ・高金利、建築用途の需給調整長期化が、塩ビ・か性ソーダ・モディファイヤーの出荷や業績に実際に影響している。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「第2四半期以降の世界的な景気減速の広がりに伴い、Material SUの需要減が継続しました。また、E & I Technologyのサプライチェーンにおける需給調整も長期化しました。これら需要の調整局面は第3四半期で底打ちしましたが、第4四半期は回復の動きが始まったものの想定を下回りました。」
世界的な景気減速、Material SUの需要減、E & I Technologyの需給調整長期化が実際の業績に影響し、回復も想定を下回ったと説明している。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「第3四半期連結会計期間は、欧米の建材・建築市場の低迷やアジアの塩ビ市況の下落、エレクトロニクス市場の需給調整など当社の一部のセグメントでは需要の減退や市況下落が続き、業績に大きく影響を与えることになりました。」
欧米建材・建築市場の低迷、アジアの塩ビ市況下落、エレクトロニクス市場の需給調整が、需要減退・市況下落として実際の業績に影響したと記載している。 - FY2023-Q2顕在化有価証券報告書
「第2四半期連結会計期間に入って世界経済の減速感が強まるなか、当社はVinyls and Chlor-Alkali、Performance Polymers(MOD)やE & I Technologyが市場の需給調整や市況下落の影響を受けました。」
市場の需給調整・市況下落がVinyls、MOD、E & I Technologyの事業業績に実際に影響したと記載している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「発泡ポリオレフィンは、世界的な自動車減産の流れが続くなか販売が低調に推移しました。」
世界的な自動車減産が継続し、発泡ポリオレフィンの販売低調として需要減少リスクが実際の事業に現れている。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「カネカノースアメリカLLCの電子材料製造設備等について、新型コロナウイルス感染症の影響も加味して今後の事業計画を見直した結果、回収可能価額が帳簿価額を下回ったため、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額897百万円を特別損失に計上しております。」
需要減少・技術環境変化のリスクに関連して、電子材料製造設備等について新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた減損損失897百万円が実際に発生している。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「Material SUとQOL SU に属するコア事業群(Vinyl・MOD・MS・Foam・Fiber)が、コロナ感染拡大により需要消滅し減産に追い込まれ、今期の大幅な減収減益の最大の原因となりました。」
従来からの需要減少リスクについて、コロナ感染拡大によりコア事業群の需要消滅・減産・減収減益が実際に発生したと記載している。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「第3四半期はその観点から米中貿易摩擦の激化が技術的につながる世界のサプライチェーンに影響が広がり、甚大な景気減速要因になりました。英国EU離脱問題や米国とイランの緊張など地政学的リスクが高まったこともあり、第3四半期の景気のモメンタムは減速しました。」
米中貿易摩擦のサプライチェーンへの波及と地政学的緊張を背景に、景気減速が甚大な要因となり、景気のモメンタムが減速したと記載している。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「世界経済は、米中貿易摩擦の激化により、中国のみならず技術的に繋がる世界のサプライチェーンに影響が波及し、また英国EU離脱の混迷や中東における地政学的な緊張感の高まりにより、景気の減速が鮮明になりました。」
貿易摩擦、サプライチェーンへの波及、英国EU離脱や地政学的緊張を背景とする景気減速が鮮明になったと記載している。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「アジア・欧州での需要の鈍化、自動車産業やエレクトロニクス産業の低迷により、売上高は148,822百万円(前年同期比2.3%減)、営業利益は7,004百万円(前年同期比30.0%減)、経常利益は5,495百万円(前年同期比39.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,491百万円(前年同期比44.5%減)となりました。」
需要鈍化と自動車・エレクトロニクス産業の低迷が実際の全社業績に現れ、売上高・利益の減少要因となった。 - FY2019悪化有価証券報告書
「当期の世界経済は、前半は緩やかな成長が続いたものの、米国の保護主義的な政策に端を発した米中貿易摩擦の激化、中東、アジアの地政学的リスク、英国のEU離脱問題など不安定な政治経済状況を反映して世界的な景気の調整局面が表面化しました。」
米中貿易摩擦、地政学的リスク、英国のEU離脱問題などを背景に、世界的な景気調整局面が表面化したと記載している。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「米国の保護主義的な政策に端を発した貿易摩擦の激化に加え、中東、東アジアに限らない世界的な地政学的リスクについての懸念が広がり、中国発の深刻な景気の調整局面が表面化してきました。企業心理は後退し、上流から下流に至る広い範囲で流通在庫圧縮のための生産調整が始まっています。」
中国景気の調整、企業心理の後退、流通在庫圧縮に伴う生産調整が表面化し、需要減少・市場環境リスクの深刻化を記載している。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「Foam & Residential Techsについては、台風、地震などの影響による漁獲量減少、土木・建築工事遅れに伴う需要低迷のなか、販売が拡大しました。」
台風・地震による漁獲量減少や工事遅延に伴う需要低迷が、事業環境として実際に発生している。 - FY2018-Q3顕在化有価証券報告書
「Foam & Residential Techsについては、漁獲量の減少や天候不順による建築・土木工事の遅れにより販売数量が伸び悩みました。アフリカ市場の頭髪需要はボトムから反転し立ち上がりつつありますが、そのスピードは想定より遅く、本格的な業績回復は第4四半期連結会計期間以降となる見込みです。」
建築・土木工事の遅れによる販売数量の伸び悩みと、アフリカの頭髪需要の回復遅延が実際の事業状況に現れている。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「エレクトロニクス事業及び合成繊維事業は、円高の進行や需要回復の遅れなどの影響を受け低調でした。」
需要回復の遅れがエレクトロニクス・合成繊維事業の低調要因として実際の業績に現れている。 - FY2017-Q3顕在化有価証券報告書
「このような状況のもと、当社グループの当第3四半期連結累計期間(平成28年4月1日~平成28年12月31日)の業績は、新製品やスペシャリティの高い製品の拡販を進め全体として数量増を達成しましたが、円高の進行やエレクトロニクス市場の需要低迷の影響を受け、売上高は408,082百万円(前年同四半期連結累計期間(以下、前年同期)比2.2%減)と減収になり、営業利益は24,570百万円(前年同期比16.3%減)と減益になりました。」
エレクトロニクス市場の需要低迷が全社業績の減収・減益要因として引き続き実際に現れている。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「超耐熱ポリイミドフィルム、超高熱伝導グラファイトシートは、新たな牽引役である高機能品や新製品の販売が拡大しましたが、全般的なスマートフォン市場の立ち上がりの遅れや円高の影響を受けました。」
高機能品・新製品の販売拡大にもかかわらず、スマートフォン市場の立ち上がりの遅れと円高が実際の事業に影響したと記載している。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「超耐熱ポリイミドフィルム、超高熱伝導グラファイトシートは、高機能品や新製品の市場開発を積極的に進めましたが、全般的にスマートフォン市場などの需要低迷の影響を大きく受けました。」
スマートフォン市場などの需要低迷が実際の事業業績に影響したと記載しており、需要減少リスクの発生を示している。 - FY2016初出有価証券報告書
「競合他社の参入による価格競争の激化、収益力の低下や製品の汎用化等により需要が減退した事業や製品については、事業の撤退や構造改革を推し進めることで、経済環境の動向に左右されない企業体質の確保に努めております。しかしながら、急激な経済環境の悪化や当社技術の陳腐化等により、予期しないスピードで当社製品に対する需要が減少した場合には、これらの施策が必ずしも成功するとは限らず、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。」
競争、製品汎用化、経済環境、技術陳腐化を需要減少につながるリスクとして示し、撤退・構造改革を対処手段としている。