増産設備投資に伴う固定費・減損リスク
FY2020に初出。6回の記載のうち3回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2024-Q1。直近の記載はFY2025。
第一稀元素化学工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。21社中5社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに7社。
- FY2025顕在化有価証券報告書
「減損損失は、ベトナム子会社の旧工場で追加発生したものであり、当初、機械装置、借地権及び建物を包括的に譲渡する方向で交渉を進めてきましたが、行政手続き等の諸事情により機械装置のみを先行して譲渡することが決定したことで、機械装置に対応する固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額したためです。」
VREC旧工場について、機械装置の先行譲渡決定に伴い226百万円の減損損失が追加発生した。増産投資に伴う固定費・減損リスクが継続して顕在化している。 - FY2025-H1顕在化有価証券報告書
「減損損失は、ベトナム子会社の旧工場で追加発生したものであり、当初、機械装置、借地権及び建物を包括的に譲渡する方向で交渉を進めてきましたが、行政手続き等の諸事情により機械装置のみを先行して譲渡することが決定したことで、機械装置に対応する固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額したためです。」
増産設備投資に伴う減損リスクについて、VREC旧工場の機械装置に対応する固定資産の減損損失227百万円が追加発生した。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「VIETNAM RARE ELEMENTS CHEMICAL JOINT STOCK COMPANY 遊休資産 機械装置 190 借地権 80 建物 74 その他 1 合計 346」
増産設備投資に伴う固定費・減損リスクについて、VRECの旧工場の売却計画に伴い、機械装置・借地権・建物等の減損損失346百万円が実際に発生した。会社は新工場稼働開始に伴う旧工場売却によるものと説明している。 - FY2022再掲有価証券報告書
「当社グループは、増加するジルコニウム需要を確実に取り組むために、国内外における新規設備投資を積極的に進めております。しかしながら、当社グループが提供する製品の需要が見通し通りに推移しなかった場合には、投資した設備について減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。」
国内外の設備投資を継続する一方、需要未達時の設備減損リスクと、需要分析・販売強化・投資計画の柔軟な見直しを継続して記載している。 - FY2021再掲有価証券報告書
「当社グループは、増加するジルコニウム需要を確実に取り組むために、国内外における新規設備投資を積極的に進めております。しかしながら、当社グループが提供する製品の需要が見通し通りに推移しなかった場合には、投資した設備について減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。」
国内外の設備投資を継続する一方、需要未達時の設備減損リスクと、需要分析に基づく投資計画の柔軟な見直しを記載している。 - FY2020初出有価証券報告書
「しかしながら、当社グループが提供する製品の需要が期待通りに推移しなかった場合は、固定費の増加や減損損失の発生等、当社グループの経営成績及び財務状況に大きな影響を与えます。」
増加するジルコニウム需要を取り込むための国内外の設備投資について、需要が期待通りに推移しない場合の固定費増加・減損損失リスクを独立したリスクとして初めて記載している。多品種生産に対応できる設備設計で柔軟に対応するとしている。