技術革新・稼働環境変化によるeBASE陳腐化リスク
FY2017に初出。4回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019。直近の記載はFY2026。
eBASEがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2026年)より7年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。95社中34社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに20社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「また、昨今の生成AIの出現によるIT市場におけるゲームチェンジも加速度的に進行しています。このような技術革新が現実のものとなる前に、当社グループの戦略である“1次データを押さえる”デファクトを実現することが重要であり、そのためには、米国市場と中国市場でのデファクト確保も必要となりますが、決して容易とはいえず、技術革新によって「eBASE」の有するプラットフォーム機能が陳腐化する場合には、当社グループの事業活動の継続自体が影響を受ける可能性があります。」
従来のOS・プラットフォーム変化に加え、生成AIによるゲームチェンジと米国・中国市場でのデファクト確保の必要性をリスクとして明記した。 - FY2022悪化有価証券報告書
「また、そのプラットフォームのライセンスルール、価格等の変更によっても「eBASE」の販売や収益率が影響を受ける可能性があります。」
従来のOS・プラットフォーム仕様変更やXML化による陳腐化リスクに加え、ライセンスルール・価格変更による販売・収益率への影響も明記している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「「eBASE」の有するプラットフォーム機能自体が、Microsoft/WindowsなどのOS機能として提供される可能性もあります。また、商品情報交換手法もXML化によりプラットフォームインディペンデントになる可能性が高いと予想されます。」
従来のプラットフォーム仕様変更リスクに加え、OS標準機能化やXML化によるプラットフォーム非依存化まで、陳腐化シナリオを広げている。 - FY2017初出有価証券報告書
「IT業界においては、日々新しい技術の開発が進められており、この技術革新がIT関連企業のビジネスモデルを崩壊させた例も稀ではありません。」「eBASE」の稼動環境は、現在主流として認知されているMicrosoft製品をプラットフォームとしていますが、そのプラットフォーム自体の仕様が変更された場合や新たなプラットフォームが出現した場合などには、これらに対応した「eBASE」ソフトウェアの仕様の変更や新規移植などの開発のために多大な費用と時間を費やさざるを得ません。」
技術革新によるプラットフォーム機能の陳腐化と、Microsoft製品等の仕様変更・新規プラットフォーム対応コストを一体のリスクとして記載している。