実質賃金減少・金利先高観による住宅需要の減退
FY2023-Q2に初出。7回の記載のうち4回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2023-Q3。直近の記載はFY2025-H1。
ホームポジションがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。50社中35社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに14社。
- FY2025-H1再掲有価証券報告書
「当社の属する不動産業界におきましては、住宅取得を支援する政府の各種施策が継続する反面、住宅ローン金利が上昇傾向にあり、建築資材価格や人件費などの建築コストも高止まりのなか、先行き不透明な事業環境が続いております。」
住宅ローン金利の上昇傾向を引き続き記載しているが、本 filing では金利上昇による住宅需要の減退を直接示す記述はない。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「前期から続いている東海エリアや一部郊外物件における業界全体の過剰在庫の状況は、前期と同様に夏場に向けて一時的に解消に向かうことを想定しておりましたが、一部エリアにおいて過剰在庫の状況が長引いており、販売価格の回復が遅れ」
地域によって住宅需要・販売価格の回復が遅れ、過剰在庫の長期化と販売件数減少、利益悪化として需要環境の懸念が実際に現れている。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「当社の属する不動産業界におきましては、住宅取得を支援する政府の各種施策が継続する反面、建築資材価格や人件費などの建築コストの上昇が続くなかエリアによっては需要の減退感も出てきており、先行き不透明な事業環境となっております。」
地域によって住宅需要の減退感がある状況を継続して記載しているが、本 filing では実質賃金や金利先高観との直接の因果関係は示されていない。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「業界全体の在庫過剰感が郊外エリア等によっては発生しており、郊外物件を主力商品とする販売が振るわず売上高や利益が前年同期比で減少しております。」
郊外物件を主力商品とする販売の不振が売上高・利益の前年同期比減少として現れている。実質賃金や金利先高観との直接の因果関係は本 filing では示されていない。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「数年来の原材料価格、物流価格、外注人件費等の高止まりによる建築コストの高騰に加え、住宅ローン金利の先高観などもあり、先々の住宅需要が見通しにくい事業環境となっております。」
建築コスト高騰と住宅ローン金利の先高観のもと、住宅需要が見通しにくい環境を明示している。地方エリアを中心とする完成在庫の増加傾向も記載されている。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「建築資材価格や人件費などの建築コストの上昇が続くなかエリアによっては需要の減退感も出てきており、先が見通しづらい事業環境となっております。」
エリアによって需要の減退感が出ているとされ、郊外物件を主力商品とする地域では販売が振るわなかったと記載されている。実質賃金や金利との直接の因果関係は本 filing では示されていない。 - FY2023-Q2初出有価証券報告書
「また、実質賃金の減少や金利の先高観などから需要の減退感も出てきており、先が見通しづらい事業環境となっております。」
実質賃金の減少と金利の先高観を背景に、住宅需要の減退感が出てきたと記載している。