鳥取ガスは前社長の資金私的流用疑惑が原因で解任され、前社長の姉が新社長に就任した。会社は今後、損害額の調査と責任追及を進める方針で、再発防止へガバナンス強化を掲げている。
鳥取市に本社を置く鳥取ガスが、前社長の児嶋太一氏による会社資金の私的流用の不正行為があったとして、取締役会で解任動議を可決し、新たに前社長の姉である佐藤陽子氏を社長に就任させた。会見では今後、会社へ生じた損害の調査と責任追及を行い、場合によっては刑事告訴も辞さない方針が示された。
前社長の不正疑惑として、ブランド品購入などの私的流用が指摘され、およそ総額で2億8000万円にのぼるとされるほか、約1億1500万円の会社預金を自身と妻名義の会社へ移動したとされる事実も挙げられた。また、鳥取ガスと鳥取ガス産業の金約10億円を私口座へ移したとする指摘も伝えられている。
佐藤陽子新社長は「同族企業の閉鎖性が長年積み重なったことが要因」と説明し、今後のガバナンス体制の強化と再発防止に取り組む考えを示した。一方、解任された児嶋前社長は、私的流用を含む不正行為の指摘内容は事実認識と法的評価の違いであり争っているとする声明を弁護士を通じ公表した。自分が受けた仮払いは全額返済済みで、送金の承認権限が佐藤新社長にあったとの主張も含まれている。
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