日銀の利上げ加速期待を背景に円相場が動く。7月の日米協調介入後の水準推移と、FRB・日銀の今後の展開が焦点となっている。
日銀の利上げ加速を見込む見方が広がる中、ドル円は7月末の日米協調介入で164円台から155円台へと押し下げられた後、再び円安基調を辿り、8月末には160円台へ戻った。介入の影響は大きかったものの、日米のファンダメンタルズに大きな変化はなく、自然と円安方向へ振れやすい状況が続くとの見方が示された。
9月初には再度円高が進み、9月2日には158円台、9月7日には154.08円と介入後の水準を超える円高水準が観測された。その一因として、ベッセント米財務長官の日銀の利上げを支援する趣旨の発言が挙げられており、日銀は1.75〜2.00%程度のターミナルレートへ向けた利上げを進めるとの期待が高まった。
短期的には円高が過熱とみなされる局面もあり、ボリンジャーバンド等の指標はドルが売られすぎを示している。これにより9月末にかけて158円台へ円安戻す展開が想定される一方、サポートラインの下抜けや長期的なトレンド転換には慎重な見方が続く。
米国市場ではFRBの利上げ期待が強まる局面があり、FF金利先物は9月FOMCでの利上げ確率を一時的に60%超と織り込んだ。その後も来年夏までに複数回の利上げを織り込みつつ、日銀は来年夏までに複数回の利上げを見込むとの見方が広がっている。日米の金利差が現状維持程度にとどまる見通しの中、為替相場は金利差の影響を受け続ける見通し。