フランスの財政リスクが欧州に波及する可能性を、仏10年国債利回りの動きや財政収支の見通し、長期金利の要因などの観点から解説する。
フランス財政リスクが欧州発のショックとなり得る可能性について、日経CNBCの番組で市場の見方が紹介された。出演者は UBS SuMi TRUST ウェルス・マネジメントの青木大樹氏で、仏財政の状況と国債市場の動向を中心に議論した。
仏10年国債利回りの変化幅は9月以降、主要国の中で最大となっており、フランスの財政収支は2030年までの見通しにおいて米国に次ぐ大幅なマイナスが見込まれると指摘された。
長期金利は債務残高GDP比が大きく、国債の海外保有比率が高い国ほど上昇しやすいとの見方が示された。米国も金利上昇が続くが、インフレ懸念や債券需給が主な要因として挙げられた。
仏財政リスクのEU主要国への波及は限定的との見方があり、ECBの引き締めを緩めることも可能だとされた。通貨面でもユーロに対してドル・ポンド・豪ドルが相対的に優位になるとの見解が示された。