海外の為替ストラテジストらは日銀が市場の期待するほど追加利上げに前向きでないリスクを警戒しており、円安が加速する可能性を示唆している。日銀会合後の記者会見内容が焦点となる。日銀の政策見通しを反映する指標も注目されている。
海外のストラテジストらは、日本銀行が市場が想定するほどタカ派ではない可能性を指摘しており、円安リスクの再燃を警戒している。日銀が追加利上げに前向きでない場合には、短期的な円安圧力が強まるとの見方が出ている。
米銀ウェルズ・ファーゴは顧客に円安へ賭ける提案をしているほか、シティグループは今後数週間で円相場が対ドルで159円へ下落する可能性を予想している。オランダのING銀行のクリス・ターナー氏は日銀がさらなる利上げを示唆しなかった場合、円は157~158円台まで下がると見ている。
オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は日銀が政策金利を25ベーシスポイント引き上げる可能性をほぼ織り込んでおり、年末までに追加利上げが1回あるとの見方が広がっている。焦点は植田和男総裁の記者会見での発言内容だ。
円は今月上旬に152円89銭まで上昇した後、米FRBの利上げ決定と利上げ示唆で再び156円台半ばへ反落しており、短期的な円安圧力と長期的な政策動向の両方が市場の関心を集めている。