円安基調が再び強まり、日銀は今月18日に追加利上げとレートチェックを実施したが、円高誘導の効果は一時的とみられる。今後、米国の金利差や原油価格次第で、1ドルが160円付近へ戻る可能性も指摘されている。
外国為替市場で円安・ドル高の基調が再び強まっており、日銀は今月18日に政策金利を0.25%引き上げたうえで、為替水準を照会するレートチェックを実施した。市場はこの日銀の対応を織り込みつつも、円高への誘導効果は限られたとしている。
ロンドン市場からニューヨーク市場にかけて、1ドルは157円80銭前後から158円前後へと円安が進み、連休明けの東京市場でも円安傾向が続く状況が観測された。日銀の介入は介入と異なり、限定的な是正手段にとどまったとの見方が出ている。
日銀の追加利上げにもかかわらず、米FRBが0.25%の利上げを全会一致で決定し、政策金利の誘導目標を年3.75〜4.00%とする一方、年内の追加利上げを想定していることが報じられた。市場は両国の金利差の動向に引き続き注目している。
オランダ金融大手INGのタボルスキー氏は、日銀のハト派的サプライズがFRBとの差を浮き彫りにしたと指摘し、原油高が続けば1ドル=160円の水準へ戻る可能性を示唆した。こうした見方は、今後の為替相場の不確実性を高めている。