JR西日本は生成AIを活用してAPI定義の作成とレビューを自動化する取り組みを実施。PoCでAIが誤りを87.5%検出し、修正指示9件に対応、作業時間の大幅短縮を確認した。
JR西日本は2020年にAPI共通基盤を構築し、鉄道運行情報やデータの外部連携需要の増加に対応する体制を整えた。複数の業務システムを結ぶ1対1の接続を避け、出入口を一本化する方針を取り、外部連携の円滑化を目指している。
課題解決のため生成AIの活用を検討し、TISIが提案したAPI定義作成支援ツールをPoCとして導入。エンジニアリングチームと基盤運用チーム双方の作業負担を軽減する仕組みを検証した。
AIの精度向上には、API仕様・認証ルール・記述作法などの情報を生成AIに適切に参照させる工夫と、社内セキュリティ基準を満たす環境での検証が施された。ゼロからのコード自動生成機能も組み込まれている。
PoCの成果として、エンジニアが作成したコードの誤りをAIが指摘する割合は87.5%に達し、修正指示は9件すべてに対応。従来、修正に1~2時間、レビューに3時間以上かかっていた作業が、それぞれ約30分程度、数分〜数十分程度へ短縮された。
今後は現場運用を本番化し、約20件の業務システムを対象にAPI共通基盤を介した連携を拡大。大阪・関西万博のシャトルバス連携など、MaaS需要の高まりに対応するデータ連携の推進と、要件定義書や設計書の自動化領域など、適用範囲を広げる計画である。