清水建設は免震建物の衝突リスクを低減するS-TOPダンパーを実用化。新築・既存を問わず適用可能で、第一三共の研究棟を含む施設への導入実績と今後の普及方針を示している。
免震建物の衝突リスクを解消するため、清水建設は汎用性の高い対策技術S-TOPダンパーを開発・実用化した。新築・既存を問わず免震性能を付加的に高め、致命的な被害を回避できる装置として設置を進める。
本装置は長さ約5mの棒鋼を躯体に取り付け、免震層の余長部が管状部材内を摺動し、揺れがクリアランスに迫ると棒鋼に力が作用して地震エネルギーを吸収するシンプルな機構である。引張・圧縮タイプと引張タイプの2タイプがあり、搭載台数や地震動特性に応じて使い分けられる。
実証・設置の取り組みとして、第一三共の品川研究開発センターに引張・圧縮タイプを8体設置済みで、巨大地震発生時にも研究棟の継続使用が可能とされるほか、他施設でも実装が確定している。
免震実証試験ではE-Isolationを用い大振幅条件で最大反力1,600kNを確認、一般的な免震用オイルダンパーの約2倍の反力に相当することが示された。