トルコリラは円高の影響で下げ幅を拡大し過去の安値圏を更新。今週は10日発表の中銀政策金利が焦点となり、37.00%の据え置きが市場の見方として強い。
先週のリラ/円は3.301円付近から下落を始め、9月2日には3.270円前後、9月3日には過去最安値近くの3.193円前後まで急落した。その背景にはドル/円の急落とリラの対ドル安が重なったことが大きく影響したほか、リラ自体に新たな売り材料が出たわけではないとの見方が示されている。8月末のトルコのGDPは前年同月比+2.3%、9月3日の8月CPIは前年比+31.51%だったが、相場への影響は限定的だった。
今週の注目ポイントは中銀声明と政策金利の動向で、9月10日の政策金利発表に市場は37.00%据え置きの見込みを強く織り込み済みとされる。CPIの伸びは鈍化したものの、原油高が物価へ及ぼす影響は依然として懸念材料で、利下げ再開を正当化するには不十分との見方もある。中銀声明で「インフレ期待を通じた物価安定を実現するまで引き締めを維持する」という従来の文言が維持されるかどうかが焦点となる。
来週の見通しとしては3.175円から3.300円のレンジが挙げられ、全体的には弱含みのもち合いが想定される。中銀次第でリラの推移が再び加速する可能性があり、主要国株価や原油価格の動向にも注意が必要とされる。