SK hynixがSolidigmをAI投資拠点へ転換し、Nasdaq上場を検討するとともに、自社株を活用したADR発行でAI投資資金を確保する方針を進めているとの報道だ。
韓国のSK hynixはSolidigmをAIデータセンター関連事業の拡大を主眼に据えたグローバル戦略拠点として活用する方針を固めつつ、Solidigmを単なるNAND・SSD事業法人ではなくAI投資の核となる子会社と位置づける governance再編を進めている。SolidigmはIntelの NAND/SSD事業を買収して形成されたが、今回の再編でAI企業への投資とデータセンター機会の発掘を狙うとされる。
SolidigmのNasdaq上場案について市場では評価が高まっており、上場が実現すれば経営権を維持しつつ外部資本を呼び込める構造になるとの見方が出ている。SK hynixは上場をまだ議論段階と説明しているが、Solidigmの企業価値を約50兆ウォン程度と試算する向きもある。
また資金面では、SK hynixが自己資金だけで大規模投資を賄う負担を軽減するためのADR資金調達を7月に実施して約265億ドル規模の資金を確保したとされる。これによりAI投資の後続投資を財務的に支える体制が整う見通しだ。
生産拠点の拡大も同時に進行しており、米国インディアナ州にHBM生産拠点を建設する計画のほか、韓国内の龍仁Y2ファブと清州M17ファブへの巨額投資が明示されている。米中間の生産ネットワーク再編の動きと併せ、AI需要の拡大に対応するための体制整備が進む。