NY市場の動向を踏まえ、ドル買い材料があるにもかかわらず円が急速に強含み、一時152円台まで円高が進んだ。警戒は水準よりも「スピード」に集中している。
ここ1週間で円相場が急速に上昇し、一時は152円台まで円高が進んだ。ドル買い材料が存在する中、円高が進む異例の展開となっている。
日銀の金融政策観測をめぐる発言も背景の一つで、タカ派な日銀審議委員の連続利上げを示唆する発言が相次ぎ、否定的な発言は出ていないことから市場では利上げペースが予想以上に速まるとの見方が強まっている。
警戒されているのは円高の水準よりもスピードであり、過去には急激な円高が円キャリーの巻き戻しを誘発し世界的な株安を引き起こした経緯がある。今回もポジション解消の連鎖が懸念される。
円高は輸出企業を中心に日本株の短期的な重しとなる一方、ドル離れの受け皿として円が選好される可能性もある。日米の金融政策格差の縮小を背景に、円相場は波乱含みの局面を迎えている。