日銀の増委員は基調物価が大きく2%を超える見通しは現時点で見えないと述べつつ、政策金利が中立レンジ下限を下回る状況は“不自然”と指摘して早期是正を望む考えを示した。来週の会合を前に、検証を続ける姿勢を示している。
日銀の増委員は基調的な物価上昇率について、今のところ大きく2%を超える状況は見えないと述べた。これにより現状では0.5%の大幅な利上げが必須とは読めないとの認識を示唆した。
一方で、政策金利が中立金利の推計レンジの下限を下回る状況は“不自然”だと述べ、早期に是正するべきだとの考えを示した。中立金利の推計レンジは1.1%〜2.5%とされ、現状の金利は下限を下回っているとされる。
中立金利の水準が正確には不明であるとも語り、政策金利が1.25%になっても緩和的なのかは見てみないと分からないとも回答した。
来週の金融政策決定会合については利上げの是非を明言せず、円高や商品市況の動向を検証して次の会合で議論する方針を示した。市場では利上げの可能性が織り込まれているとの見方がある。