さいたま市立大宮国際中等教育学校の5年生を対象に、車いすスポーツの視点を活かす特別授業のうち4回が終了。今後、生徒が他分野を学ぶ入口としての視点を用いた体験会の企画運営を進める。
教育プログラムの一環として、ヒューマンホールディングスがさいたま市立大宮国際中等教育学校の探究学習「共生とは?」で車いすスポーツ分野の特別授業を担当している。今回の報告は全6回のうち4回を終えた段階で、生徒の学びの様子を伝えるものだ。
授業では生徒が車いす競技の体験を通じ、競技用車いすの操作に挑戦する。段差やスロープを体感することで「できない」を克服する工夫を重ね、SELFingシートを作成して「なりたい自分」を起点に共生社会に向けて自分ができることを考えるようになった。10月には他分野のパラスポーツ体験も実施され、視点を別分野へ応用する動きが見られた。
授業の経過と生徒の変化として、第3回では体験機材の不足を補う工夫が進み、座った状態での動きを再現して全員が体験できるよう工夫した。グループごとに壁にぶつからないよう声を掛け合い、安全管理や作戦の話し合いを実施。最終盤では橘の速さと操作技術が生徒代表との対決で称賛を集めた。第4回は社会の障壁を自ら考える視点を強化した。
第4回を終えた生徒は、今後11月19日に自身が指導者となって他分野を学んできた生徒向けのパラスポーツ体験会を企画・運営する予定。授業全体を通じて、車いす視点での障壁理解が他分野への応用につながることを示唆している。講師の橘貴啓は同社会の障壁理解を促す実践型授業の核として位置づけられている。