フィード・ワンは魚粉を使わないウナギ用配合飼料「神威ZERO」を開発し、2026年内の発売を目指している。魚粉依存を減らす取り組みの中で、社内試験と現地のフィールド試験を経て成長を確認した。
フィード・ワン株式会社は魚粉を一切使用しないウナギ用配合飼料「神威ZERO」を開発した。開発は、魚粉の価格高騰と供給不安定化に対応する目的の下、持続可能な養鰻生産を目指す方針の一環として進められている。従来の魚粉配合率は高く、ウナギの飼料としては品質確保の難易度が高いとされてきたが、同社は無魚粉での摂餌と成長を検証している。2026年内の発売を予定している。
開発過程では、まず水産研究所で従来飼料(魚粉70%)と低魚粉のエシカル(40%)を比較する社内試験を実施。日間摂餌率は従来区と同等以上だった。続いて九州の養鰻生産者協力のもと、約3万8000尾を約2カ月間飼育するフィールド試験を行い、鰻丸(魚粉60%)と無魚粉飼料の成長倍率は約2倍で同等以上の摂餌を確認した。一方飼料効率は無魚粉が62.0%、鰻丸が74.9%で上回らなかった。今後は配合設計や製造条件の検証を進め、飼料効率の改善を目指す。
神威ZEROの特徴は魚粉の配合ゼロである点で、飼養環境に応じて魚粉の使用量を段階的に減らす提案も行う方針だ。魚粉削減は水産資源の負荷軽減と飼料コストの安定化につながるとされ、実用化は価格や供給の変動に左右されにくい養殖体制の構築に資する可能性がある。