日銀は9月の会合で政策金利を1.25%程度へ引き上げたが、最終到達金利は従来どおり不変とみられる。市場の焦点は追加の利上げの説明と次回会合の展望に移った。
日銀は9月18日の金融政策決定会合で、無担保コールレート・オーバーナイト物の誘導水準を1.25%程度へ引き上げた。前回6月決定会合から3カ月という異次元緩和策転換後では最短の間隔での利上げとなった。
今回の焦点は利上げの決定そのものではなく、日銀が利上げをどう説明するかだった。説明次第では追加利上げや9月・10月会合での連続利上げの可能性も見込まれていた。 four点の注目点(物価リスクの強調度合い、政策運営姿勢の変化、累積的影響の点検姿勢、次回会合への言及)を確認した。彼我を問わず、日銀はこれらを基に積極的なタカ派化は避け、緩和姿勢を維持する方針を示した。
日銀は物価上振れリスクには言及したものの、リスクがさらに強まったとの認識を示さず、緩和度合いを今後も調整しつつ利上げを進める考えを示した。次回会合の連続利上げや利上げ幅の拡大についての露骨な前提を避け、経済・物価見通しとリスクを点検する基本姿勢を崩さなかった。
中東情勢の再悪化や米国の利上げを背景に、筆者は9月会合後の追加利上げのメインシナリオを従来の26年12月・27年3月へ変更した。日銀の最終到達水準(ターミナルレート)は従来と変わらないとの見方が示唆されている。