日銀の植田和男総裁が基調的インフレ率が2%目標に近づくと指摘し、世界的なAI需要が物価上昇圧力を強めていると述べた。今月下旬の金融政策決定会合を前に見通しが注目され、市場は利上げの時期を探る手がかりを待つ。
日本銀行の植田和男総裁は、基調的なインフレ率が2%目標にかなり近づいているとの認識を示した。併せて、人工知能に対する世界的な需要が、逼迫した労働市場による物価上昇圧力を押し上げていると語った。ロイター通信がこの発言を伝えた。
この発言は、月末に予定される中央銀行の重要な金融政策決定会合を前にしており、新たな四半期の成長率とインフレ率の見通しが公表される見込みだ。市場は次回の利上げの時期を探る材料として注目している。
植田総裁は、中東紛争に伴う原材料コスト上昇がインフレを押し上げる一方、雇用情勢の逼迫と景気の回復の緩やかさが需要主導の物価上昇を生んでいると指摘した。人工知能需要が設備投資と輸出を押し上げ、財の価格上昇にもつながっているとの認識を示した。