日銀の高田創審議委員が札幌での講演で、2026年以降は一定のペースにとらわれず機動的に利上げする新たな局面を示唆した。日銀が17、18日に開く会合で現状1.0%程度からの引き上げをにじませている。
日本銀行の高田創審議委員は9月2日、札幌市内での講演で2026年以降は一定のペースにとらわれず機動的に利上げを進める新たな局面になると述べ、17、18日に開かれる金融政策決定会合で政策金利の引き上げ可能性に言及した。日銀はこれまで年2回程度の利上げを進めてきたが、現状の1.0%程度からの引き上げを示唆する発言として受け止められた。次回会合へ向け、市場の注目が集まった。
講演では高田氏は中東情勢を受けた物価上昇圧力が日銀が重視する基調的な物価上昇率を目標の2%を超えるリスクとして指摘したほか、海外では利下げ局面から利上げへ転じる動きがあり円安の圧力も働くと説明した。日銀が物価の上ぶれを抑える意思を市場に示し、為替市場への影響にも配慮する必要があるとの認識を示した。
さらにAI関連の投資拡大が経済を刺激しているとの見方を示し、新たな利上げ局面へ入ったと説明。日銀は24年以降年2回程度のペースで利上げを進めてきたが、今後は国内外の経済環境に応じて機動的に対応すべきだと訴えた。