9月に入り、ドル円は急変して半年ぶりの152円台へ到達した。市場は日米の金融政策の行方と日銀会合の動向を警戒している。
9月に入ってドル円相場の地合いが変化し、円高方向に急変して約半年ぶりの152円台後半へ到達した。市場では日銀の利上げペース加速への警戒感が強まり、円売りポジションの整理が進む中で150円台の攻防も視野に入ってきた。
この動きの背景には日米の政策思惑が絡んだ。ベッセント財務長官が円安がインフレ圧力を強めていると指摘し市場関係者が日本の断固とした措置を期待する報道が伝わったほか、日銀の高田創審議委員の講演が機動的な対応を示唆したことで円高への警戒が一段と高まった。
米FRB関係者の発言もドル円の動向に影響を及ぼし、ハト派寄りの見方が広がる一方で米雇用関連指標の発表後には米利上げ観測が再燃。4日の米雇用統計では非農業部門雇用者数の上振れと賃金の伸びが予想を上回り、ドル高・円安の動きを後押しした。
週後半にはドル円が156円台近辺まで上昇する場面も見られたが、21円程度の幅で推移した後、重要視される17~18日の日銀会合次第で円高から円安へ戻る動きが想定される。日米の金融政策次第で再び動意が高まる可能性がある。