食品トレー製造で国内最大手のエフピコが、独自素材開発と循環型リサイクルを推進する取り組みを強化。海外展開と新素材の適用拡大、5000店舗超の協働と社会課題解決に向けた技術革新が進む。
福山市に本社を置く東証プライム上場のエフピコは、1962年創業以来、簡易食品容器で国内シェア約3割を維持し、研究開発から製造・販売・物流・リサイクルまでを一貫して行う。現在は国内最大手として、カラートレーや電子レンジ対応容器など業界の新常識を生み出してきた。
同社の強みの一つは高い研究開発力と技術力で、断熱性・耐熱性・耐油性・透明性など用途に応じた独自素材を開発している。取り扱い製品は1万種類を超え、リサイクル技術の研究にも力を入れて社会課題の解決につなげている。
世界初の循環型リサイクル「トレーtoトレー」と、店頭回収製品を再生して同じ店で使う「ストアtoストア」を軸に、循環型モデルを推進。エコトレーのエコマーク認定や、5000店舗を超えるエコストア宣言など実績を挙げている。
海外では2022年に三井物産と共同出資してマレーシアの食品容器市場を取り込み、国内では新素材「新OPPシート」を柱に据える計画。約580億円を投じ、28年に茨城県坂東市で新工場を建設する見込みで、長期的にはグループ全体の売上高を3000億円超へ引き上げる目標を掲げている。