日米財務長官ベッセントの発言を機に市場は日銀の9月利上げを織り込み、利上げペース加速への観測が広がった。一方で大幅な0.5%利上げや連続利上げの可能性は依然低いとの見方も残る。
8月下旬から9月上旬にかけてのベッセント長官の発言をきっかけに、市場は日銀の9月利上げをほぼ確実視する状況となった。WTI原油の高止まりと円安の進行が背景にあり、9月利上げの市場織り込みは強まっている。
長官は8月30日に日銀総裁との会談で日本の市場・金融政策の断固たる措置を支持すると公表し、9月以降の利上げペースが加速するとの見方を市場は強めた。金利スワップ市場では9月利上げ後も年内再利上げが8〜9割程度織り込まれているとされる。
一部の見方では9月と10月の連続利上げや一度の会合で+0.5%の大幅利上げの観測が浮上している。市場が織り込むターミナルレートは2%を超える水準まで上昇するとの見方もある。
日銀の利上げ加速を織り込んだ結果、為替相場は一時円安から急速に円高へ転じ、154円台で推移している。市場はベッセント発言を強力な援軍とみなし、日銀政策の見通しが大きく動いたとみられる。