AIを悪用したサイバー攻撃に対抗するため“AIで防御”が注目され、シンガポールでの大規模展示会が始まりました。ファーウェイはAIエージェントを活用した自律防御の導入を示し、数秒単位の処理が可能になると説明しています。一方、日本企業はすべてをAIに置き換えることは難しいと指摘しています。
世界各地でサイバー攻撃が相次ぎ、イスラエル企業の調査によれば前の年の同月と比較して1.5倍に増えたという。こうした背景のもと、シンガポールで政府主催のアジア最大級のサイバーセキュリティ展示会が始まり、欧米や中国、インドなどの企業が最新技術を紹介しています。
展示会の現場ではAIによる防御をキーワードに、ハッキング手順を模したデモが公開されるなど、AIを用いた自律防御の実用性が議論されました。中国のファーウェイはAIエージェントを活用した自律防御システムを説明し、AIが検知から対処までを人の手を介さず処理するとの説明がありました。
日本企業の担当者は、セキュリティをすべてAIに置き換えることは難しいとの見解を示し、NTTテクノクロスの井上真紀子氏はAIを取り込みつつITガバナンスを強化する必要性を語りました。AI時代の実効性ある対策が求められているとの認識を示しています。
この動きは世界的なAI活用防御の潮流の中で、日本企業が人的資源とガバナンスの適切な組み合わせを模索する現実を浮き彫りにしています。