韓国の銀行を中心にAIエージェントの悪用事例が拡大し、データ漏洩が相次いだ。日本でも個人情報窃取の攻撃が急増し、AI活用による攻防の新局面が浮き彫りとなっている。
韓国の新韓銀行をはじめとする複数の銀行が顧客情報の漏洩を発表し、約2万5千人の個人情報が流出したことが明らかになった。CrowdStrikeは容疑者を特定し、ARTEX AIエンジンと大規模言語モデルを用いた攻撃と報告している。ARTEXは元々オープンソースツールだったが、悪用報告を受けて公開を停止しGitHubを削除した。
KB国民銀行とハナ銀行でもそれぞれ119人・89人の顧客に影響があるデータ漏洩を発表。日本ではTimes Carの会員約660万、うち約160万の本人確認書類が不正アクセスされたほか、MrMax HoldingsとinfoQのデータ漏洩が確認された。
日本の専門家はAIの活用により脆弱性検出や攻撃実行の迅速化が進んでいると指摘。横浜国立大の吉岡教授は脆弱性公表から攻撃発生までの平均日数が2024年141日から2026年8月末時点で35日へ短縮されたと述べた。
AIエージェントの説明責任やセキュリティ強化が求められる中、政府・企業は多要素認証の徹底や不審なメッセージ警戒を呼びかけ、世界的にはAIセキュリティ投資の加速と規制整備の動きが活発化している。