靴大手チヨダのEC事業は検索動線を重視した設計で成長を続け、2026年2月期のEC売上高は前年比で大きく伸びている。今期の目標は50億円へと拡大する見込みだ。
チヨダのEC事業部長である冨髙尚登さんへのインタビューによると、売り場作りをECにも反映させ、見やすく買いやすい構成を意識することが成長の要因とされる。自社EC「クツドットコム」のリニューアルが転機となり、商品情報の伝え方を強化して売上が伸びたという。
同社はリアル店舗と同様の戦略をECにも適用しており、アマゾン・楽天市場・ゾゾ・ヤフーなど計8モールに出店する。出店時には屋号を複数使い分け、商品構成やストアページの見え方を最適化している。
顧客管理面では、リアル店舗で運用していたクツドットコムとECのID連携を今年1月に実施。会員は500万人以上おり、ポイントプログラムを活用して各会員が買いやすい場所で購入できる環境を整えることを目指す。今後はAIの検索対策や受注・在庫管理の基盤整備、越境ECの検討を進める方針だ。
26年2月期のEC売上高は前年比56%増の36億円となり、今期の目標は前年比38%増の50億円を掲げる。自社と他社を合わせたEC売上高は60カ月連続で前年同月比を上回っており、成長を持続させる取り組みを継続する。