来週から7-9月期決算が本格化する。特に海外半導体大手ASMLとTSMCの決算発表を前に、株価反応が焦点となる見通しだ。
来週は金融機関の決算が集中し、金利上昇局面のなかでトレーディング収入や手数料収入の大小で業績の明暗が分かれるとの見方が多い。AI関連への注目は引き続き高いものの、これまで一極集中で買われてきた経緯から短期的な出尽くし感の有無も問われる。全体として好業績が想定される一方、先行きの不確実さも残る。
来週はASMLが14日、TSMCが15日と決算発表を予定している。ASMLは前回4-6月期の決算で通期売上高と粗利益率の見通しを上方修正しており、ネガティブ決算は想定しにくいと見られる。一方で株価は年初来の高値圏にあり、対中輸出規制の行方には依然不透明感がある。TSMCは売上高の速報値を公表済みで、四半期ベースでは過去最高を更新している。年間売上高見通しの再引き上げがあるかが注目点だが、追加情報は次回の本決算で多く出る見込みだ。
今週後半から米国債利回りは低下傾向にある一方、10年債利回りは7日には一時5.36%と2002年以来の高水準をつけるなど警戒感は残る。来週も小売売上高やCPIなどの経済指標に関心が集まる見込みで、CPIの上振れが市場予想を上回れば金利上昇リスクが再び意識される可能性がある。FOMCの利上げ決定は10月会合での実施は想定しにくいとの見方がある。
経済指標の発表予定には9月中古住宅販売件数、9月財政収支、9月消費者物価指数、ベージュブック、9月小売売上高、9月生産者物価指数、各種景気指数、失業保険申請件数、8月対米証券投資、輸出入物価指数、鉱工業生産・設備稼働率、NY連銀ビジネスリーダーズサーベイなどが挙げられている。主な決算発表日は13日にシティグループ、ゴールドマン・サックス、J&J、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、ユナイテッドヘルス、14日にBOA、ブラックロック、モルガン・スタンレー、15日にUSバンコープ、アルコア、16日にトラベラーズなどが予定されている。